manablo 〜ピンチはネタに。笑って生きる♪〜

人生転換の記録 〜事故による休職、ピンチはチャンス!〜

【追突事故の交渉術】結局、退職しました。〜事故が作ってくれたチャンス〜

 

退職のもうひとつの理由

 

事故による通院と治療は、医師から半年はかかると言われていた。

 

3ヶ月休んで、退職することを決めた。

 

民間の会社で、人手は少なく、ギリギリの人数でやっていてみんなにこれ以上迷惑はかけられない。

何より、事故前のようには働けない。

体も精神的にも。

 

引き止めてはもらったが、気持ちは変わらなかった。

実は、退職の理由は、事故だけではなかった。

 

地方の小さな会社。

トップは、常に社員に成長するようはっぱをかけ続けて、

口ではすばらしいことを言っていたが、

有休も残業手当も制度化されておらず、

長時間労働をあの手この手でごまかして、

違法にならないようにつじつまを合わせている状況だった。

自分の否は認めず、社員の否はところかまわずののしり、非難するトップに対して、

社員は背中を向けていた。

 

トップもトップなりに悩んでいたところもあったし、がんばってもいたと思う。

でも、がんばり方に違和感を感じ続けていた。

 

社員の悪口を他の社員に言うべきではない。

「自分はがんばっている、すごい。あいつらは全然できていない」

なんて、トップが言っていいはずがない。

社員のやる気をそぐことを言い続けるトップの姿を、

怒りを通り越して、あきらめの境地で眺めていた。

でも、どうにかして、がんばっているみんなが笑顔で働ける職場にしたい、

と、もがいてもいた。 

 

追突されたのは、そんな時だった。

 

 

地方の「働き方」の現実 〜ありえない”プレミアムフライデー”〜

 

地方で、しかも民間の小さな会社はどこも、

都会でや公務員のような働き方はできない。

 

詳しくはまた別の機会に書きたいと思うが、

政府が掲げる「働き方改革」よりもっともっと低いレベルの働き方をしているのが、地方の現状である。

 

プレミアムフライデー

そんなの取れるの都会の大企業だけですよ?

田舎に数多くある小さな企業の経営者は、

「うちには有休はないから」

と平気で言いますけど?

(有休がないのは違法。ある、ないの問題ではない)

 

地方の小さな会社では、

プレミアムフライデーなんて夢のまた夢。

それどころか「有休はない」などと、

恥ずかしいことを経営者が平気で言うレベルである。

そして、従業員も鵜呑みにする知識しかないか、逆らうと働きにくくなるため鵜呑みにせざるを得ない状況。

この状況を打破するには、

経営者の教育と社員の教育、両方が必要だ。

 

 

子(社員)は親(経営者)の背中を見て育つ。

 

経営者は、社員を教育したがる。

 

私は、まずは己から、だと思う。

 

傲慢さは、人を遠ざける。

謙虚さは、人を近づける。

 

親でも教師でも経営者でも、傲慢な心では、子も生徒も社員も育てることはできないと思う。

 

 

私が前の会社をやめた理由は、

社員が生き生きと働ける環境を作りたくて、

そのための勉強と実践をするためだった。

今の会社に入ったのは、トップが私のことを理解し、一緒にやろうと言ってくれたからだった。

 

実情は、違っていた。

 

トップが感じていた会社の悩みは、トップ自身が作り出していた。

いくら伝えても、彼にとって私が社員である限り、彼は私の言葉に耳を傾けない。

社員であるならば結果を出さないと、聞いてはくれない。

 

入社以降感じ続けた私の違和感を無視し、本当の思いに蓋をし続け、

とにかく結果を出さなくてはと、がんばってきたけれど、

突然の事故により、立ち止まることになった。

 

痛みが引き、少し楽になってから、考えた。

 

時間だけはあったので、とことん考えて、

出した結論。

 

 

この事故は、

「違う道を進んでいるよ」とストップをかけてくれたんだ。

 

 

そうだね。

仕切り直そう。

 

 

会社に電話をかけた。