こんにちは。
蒼井マナです。
私は今年、社会保険労務士試験を受験し、独学5ヶ月で一発合格することができました。
そこで、私が使用していたテキストと問題集、そして勉強方法についてご紹介したいと思います。
はじめに
社労士試験について
社労士試験の合格率は約6〜7%と、かなりの難関試験で、多くの受験生が資格スクールに通学したり講座を受講し、中には何年も受験に挑戦される方もいます。
ただ、社労士試験は知る人ぞ知るかなりの「クソゲー」もとい「運ゲー」のため、私が合格できたのはほとんど運が良かったからとしか言いようがありません。
もちろん、運を味方にできるくらい実力が合格ラインを超えていた、とも言えますが、最後の最後は「運」だなと痛感してしまう試験でした。
受験のきっかけ
私が本格的に勉強を始めたのは今年の3月でした。
この時、妊娠4ヶ月頃でやっとつわりが落ち着いてきた頃でした。
たまに在宅で仕事はするものの、ほぼ専業主婦のため時間だけはあり、夫から「何か資格でも取ったら?」と言われたのがきっかけでした。
使用したテキスト&問題集
私が使用したテキストと問題集は
ごうかく社労士基本テキスト
ごうかく社労士基本問題集:過去&予想
です。
この基本テキストは社労士試験のバイブルとも言われ、内容が分かりやすい上に、過去問や判例、行政解釈など細かい論点も学習できるところが魅力です。
私はテキストを読んでいて「なぜ?」と疑問に思うと、納得できるまで調べないと気がすまない質なので、細かい説明があるこの基本テキストはとてもありがたかったです。
また、一冊のテキストをしっかりと理解すれば合格ラインにはたどり着けるだろうという安心感も独学者にとってはかなり重要だと思います。この点において、非常に優秀なテキストでした。
したがって、「細かい論点はいいからとにかく基本だけを押さえたい」という方にとっては少し細かすぎるかもしれません。
問題集も同じく、「ごうかく」シリーズのものを使用しました。
こちらは法律ごとに過去問が掲載されており、各章の最後にそれぞれの予想問題が掲載されているという構成です。
左ページに問題、右ページに解答・解説があり、問題を解いてすぐに答え合わせをすることができ、知識の確認や定着に有効でした。
解説も丁寧で、繰り返し出題されている論点についてもきちんと解説が付されていて理解が深まる内容となっています。
また、基本テキストの該当ページの記載があるので、リンクさせてすぐに見返すことができ、周辺知識も復習できるようになっています。
独学に向いている人・向いていない人
さて、具体的な勉強方法に入る前に、そもそも独学にしようかスクールを利用しようか迷っている方もいらっしゃると思いますので、私なりに独学に向いている人・向いていない人について分析してみたいと思います。
独学に向いている人
独学に向いていると思う人の特徴は以下のとおりです。
- 勉強が好き
- やると決めたらとことんやる
- 計画を立てて遂行することができる
- 強いモチベーションを持ち続けられる
- 一人で何かをするのが好き
私自身は、大学受験に一度失敗し、一浪していますが、この時も予備校には通わず自宅で浪人(いわゆる宅浪)をしました。
決められたカリキュラムをこなすよりも自分で計画を立てて勉強したい・できると思ったことと、周りにライバルの受験生がいるとその存在が気になって集中できなくなると思ったからです。
このように一人で自律的にがんばりたい・がんばれる方は独学に向いていると思います。
独学に向いていない人
独学に向いていないと思う人の特徴は以下のとおりです。
- そんなに勉強が好きではない
- やると決めても途中でめげてしまう
- 計画を立てられない・計画通りにできない・ペースメーカーがほしい
- モチベーションが続かない
- 誰かと何かをするのが好き
独学に向いていないと思う人は、向いている人の特徴と反対になるわけですが、とりあえず一人で続ける自信がないと思う方ははじめからスクールの利用を検討されるのが結果的に近道になると思います。
独学のコツ
私の場合、強い原動力となったモチベーションは承認欲求の塊であり、かなり邪なものでした(笑)。
お恥ずかしいですがどんなモチベーションだったかをご紹介します。
受験当日は臨月であり、かなり大きなお腹を抱えての受験となる予定だったため、臨月で受験して合格し、その後無事に出産できたら私かなりすごくない!?よし、合格して無事に出産を終えられたらInstagramで諸々報告しよう!
これが私の最大のモチベーションでした(笑)。
つまり私が言いたいのは、モチベーションや目標は決して崇高なものでなくていいということです。
もちろん、「社労士として独立したい」「社労士になって経営者の相談に乗りたい」「社労士の資格をとって人事のエキスパートになりたい」などの目標は大変素晴らしく、社労士試験の勉強を進めるにあたっての大前提ではあります。
しかし、人はそんなに立派な生き物ではありません。皆さんも少なからず承認欲求はお持ちのことと思います。
この承認欲求に素直に従うことこそ強いモチベーションを保つ秘訣だと思うのです。
人は承認欲求があるからこそ新たな目標に向かってがんばろうと思えるのだと思います。
中には承認欲求を持て余し、こじらせてしまっているような方も散見されますが、承認欲求をうまくコントロールし、利用してしまうくらいになれば高い目標を達成する一助となるのではないでしょうか。
独学の勉強方法
①目標は小さなものから:最初の目標は「とにかくテキスト精読一周」
どんな勉強でも一番苦しいのは、テキストを読むことだと思います。
知らないことを知るというのはとてもエネルギーの必要な作業です。
頭の中では、楽をしたいと望む脳と知的好奇心とが常に闘い続けているからです。
そこをどうにか踏ん張って一周することで道が一気に開けてきます。
私も正直、勉強を始めた当初は、膨大な勉強量を前にしてそもそもテキストを一周できるのか、気持ちが続くのかとあまり自信はありませんでした。
ただ、インターネットで検索すると独学で合格できている人が少なからずいて、「やってやれないことはない」と思い、とにかくテキストを精読し一周することを目標にしました。
なにせ、とにかくテキストを網羅しないことにはスタート地点にすら立てないわけですから、毎日数ページずつでも読み進めることが大切です。
受験当日から逆算し、いつまでにテキストを読み終え、問題演習に入るかという、ざっくりとしたスケジュールを立て、1ヶ月、1週間、1日とどんどん細かくしていきます。
1日1日の目標はズレが出ても構いませんが、1週間や1ヶ月単位では必ず帳尻を合わせるように調整します。
私が使用していた基本テキストは約1000ページもありましたので、途中で本当にめげそうになりましたが、少しずつでも進めることで「確実に進んでいる」と実感でき、「いつかは終わる」と思いながら気持ちを保つことができました。
②問題を解く、解く、解く
勉強の定石はきっとどんな資格の勉強でも同じだと思います。
テキストを一周し、大体の疑問点を解消できたらやるべきことは一つ。
問題を解く、解く、解く
です。
シンプルですね。
はじめは解けないことが多かった問題集も徐々に解ける問題が増えてきます。
そうして繰り返すうちに少しずつ自信がついてきて、いつの間にか合格ラインにたどり着いているというわけです。
インプット→アウトプット→インプット→アウトプット・・・・・・
このサイクルをどれだけ回せるかが勝負を決めます。
必要量は人によって異なると思いますが、参考までに私の場合を記しておくと、だいたい
過去問5年前までを2回、過去問10年前までを1回
でした。
これが多いのか少ないのかは分かりませんが、時間的にはこれが限界でした。
演習の必要量は、テキストを一周した時点での手応えや理解度に応じて計画を立てたらいいと思います。
必要量が分からないという場合は、テキストの理解度がかなり不足しているか、そもそも独学に向いていない可能性がありますので、勉強方法全体を見直してみることをおすすめします。
さいごに
今回ご紹介した独学の勉強方法はかなり基本的なものであり、社労士試験に特有のものはご紹介しきれていません。
一般知識の部分等についてはまたの機会にご紹介します。