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【観るならコレ!】呼び覚まされた流産の辛さ #コウノドリ第2シーズン・9話

 

泣きすぎて、こめかみが痛い。

 

もうね、

私にとってこのドラマ、非の打ち所がないです。

 

常々、洋画ドラマのような継続させる力、引き込み続ける力が

邦画ドラマには少ないな、と感じていたのですが、

(もちろん名作もあります)

女性であれば直面するであろう様々な要素が入っていて、

なおかつ

ユーモアと笑いあり、

上司と部下、同僚、親子の関係、

キャリアの問題・・・

考えさせてくれるエピソードが、それぞれ短くても丁寧に描かれていると思います。

 

 

 

 いい作品は、記憶を呼び覚まし、浄化してくれる。

 

本でもドラマでも映画でも、

はたまたこういうブログでも、

いい作品は、

自分の中にある記憶を呼び覚ましたり、経験したことがないことでも追体験をさせてくれ、心を大きく揺り動かしてくれます。

実際に自分が経験したことや何かの作品で感動したことなど、

私の中にある様々な感情を呼び覚まし、再度、涙を流したり、感動することによって、浄化する力を持っている気がします。

 

もちろん、辛すぎる体験がある場合は、観ることが困難な場合があり、

そのような時は観てはいけないと思います。

 

今回のコウノドリ9話は、

「流産」「不育症」がメインテーマでしたが、

私自身も過去に流産しました。

 

辛かった。

だから、痛いほどわかる。

次に幸運にも妊娠し、今その子が無事小学生になっているけれど、

流産の次の妊娠ほど怖いものはありません。

 

 

 

 確かにお腹にいて、未来があったはずの赤ちゃん

 

流産したことがわかった時も、

心拍が聞こえないから、中絶手術をして出さなくてはいけなくなり、

手術台に上がった時も、

麻酔から目が覚めて、

「お腹の中にもういない」

と実感した時も、

今こうして書いていたら涙が出てくるくらい、あの時は辛かった。

10年以上たっていても、笑えるようになっていても、思い出せば辛い。

 

いたはずの赤ちゃんがいない。

大きくなっていくはずの赤ちゃん。

お腹ですくすくと育ち、マタニティーの洋服を着て、来年には抱っこしている。

 

いろんなことをありありと想像していました。

 

 

それが、

 

「心拍が聞こえません」

 

という医師の一言で、一変。

ずっと続いていると思っていた道が、突然なくなる、そんな衝撃を受けたことを思い出します。

 

稽留流産(けいりゅうりゅうざん)」との診断でした。

 

自分が流産するなんて夢にも思わず、完全に他人事だったんだということも思い知らされました。

 

辛さは経験しないとわからない。

 

ネットで調べ、同じような経験をしたことがある方がたくさんいて、

慰められた反面、

何度も繰り返す方もいて、不安が募りました。

 

あまりの辛さに、義理の母に聞いてもらいたいと電話したら、

「泣いていたらダメでしょう!!」

と叱られ、ダブルパンチをくらいました。

 

あれはきつかったなぁ・・・

 

「共感力」の大切さを教えてもらいました。

あの時よりは成長した今は、

彼女自身が弱く、他人の悲しみを受け止められる強さを持っていなかったんだ

と理解でき、ゆるせています。

今は「義母」ではありませんが。

 

 

 

 赤ちゃんがくれたもの

 

身近に流産した方いたら、

ただただ共感してあげてください。

なんのアドバイスもいりません。

一緒に悲しんでくれ、

つらかったね、がんばったね、と言ってくれるだけでいいんです。

 

身体もきついのに、心は表現できないくらい苦しく悲しいのです。

 

文字通り、身体の一部、新しい命が失われるのですから。

 

今では、

お空にかえった赤ちゃんが、

私に同じような経験をした方の辛さをわからせてくれ、新しく誕生できた命をより大切に愛おしく育める力をくれたのだと理解し、心から感謝しています。

 

ありがとう、赤ちゃん。

 

思い出させてくれた「コウノドリ」という作品、本当にありがとうございました。

 

 

赤ちゃんの誕生は、奇跡です。